ボーリング調査

地盤に孔を掘り土や岩盤を採取して直接観察することができるので、地質調査の中で最も確実で重要な調査です。 橋梁やダム、擁壁などの土木構造物や建築構造物などの支持層確認をはじめとして、切土・盛土法面、ため池や河川堤防など対象は幅広く、地盤沈下や地すべりなどの災害対策にも対応します。 ボーリング調査は、目的に応じて様々な孔内試験・検層や室内土質試験のためのサンプリング（シンウォール、デニソン、トリプル）を併用できるため、専門スタッフが目的に合った試験をご提案します。

各種サウンディング試験

地盤の硬さや締まり具合を測定する試験として数多い実績があります。 試験方法も様々で、ボーリング孔を利用した標準貫入試験や、人力で簡易的に行うことができるスクリューウェイト貫入試験，簡易動的コーン貫入試験（簡易貫入試験）があります。 試験結果は、支持地盤の判定や設計作業で使用する地盤定数の算定に用いられます。

地すべり調査

当社が拠点を置く長野県は、全国でも地すべりなどの斜面災害が多発する地域です。 それだけに、地質調査の中でも斜面防災分野は当社が得意とするところであり、これまで多くの実績を積んできました。 地すべり対策として、地表踏査，ボーリング調査，各種計測によりその機構を明らかにし、防止工法の検討から対策工設計までを一括して行います。 また、近年当社が最も力を入れているＵＡＶを活用した上空からの調査は、人の入れない危険な災害現場でのいち早い状況把握など、迅速・安全かつ効果的な調査手法となっています。搭載する測量機器，計測機器によって、その活用用途は今後も大きな可能性を秘めています。

・地表踏査・調査ボーリング・簡易揚水試験、地下水検層・ＵＡＶによる空撮、3Ｄ測量等 ・コア判定、柱状図作成・想定すべり面判定・断面図の作成、機構解析、防止工法の検討など

地すべり観測

調査ボーリング孔を利用してパイプ歪計、孔内傾斜計、地下水位計等の観測孔を設置し、地すべり変動の定期的な監視を行います。 また、災害現場では、地盤伸縮計等を用いた変動監視として警報システムを構築し、サイレン，回転灯による現場内への警報発令や通信システムによる遠隔箇所へのメール通報を行います。

（当社保有の地すべり観測機器）

・圧力式自記水位計データロガー各種 ・圧力式自記水位計データセンサー各種 ・触針式水位計 ・自記記録型パイプ歪計データロガー ・携帯用パイプ歪計計測器 ・挿入型孔内傾斜計（デジタル表示） ・自記記録型地盤伸縮計 ・伸縮計警報システム（接続ユニット、警報器、回転灯）

地質解析業務

熟練の技術者と若手技術者が一体となってそれぞれの特徴を活かし、調査結果のとりまとめから地盤情報の提供、各種解析業務を行っています。測量・設計も手掛ける当社だからこそ、測量データの有効活用と設計への有用なデータ提供が実現します。

・地層地質分布状況についての考察 ・調査結果に基づく地盤定数の提案 ・支持地盤やすべり面の判定 ・地質平面図、地層地質断面図、地すべり断面図等の作成 ・機構解析 ・斜面の安定解析（切土・盛土）、地すべり安定解析